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風を友にして

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2008年 07月 20日

徳山ダムを訪ねる

30年ほど前に福井県境の冠山登山に冠峠まで入った際に徳山村を訪れたしその後も

水没の話題がある当時に(15年ほど前)二度も村を訪ねていた。

水没直前の村の姿をぜひ見ておきたかったのだが、その頃は現地の道路事情が把握できず

水没後の今回の徳山湖見物になってしまった。


2000年の本体工事着工まで半世紀に近い歳月を経過して2006年に本体盛り立て工事が
完了して試験湛水(ダムに水を貯めて堤体の安全性を確認する作業)が開始された。
少雨により試験湛水が予定より遅れ完了を待たずに運用を開始するという異例の事態となったが
2008年4月試験が完了して運用が開始された。
すでに2006年9月には国道417号線の付替工事が完了しており徳山バイパスとして全線開通した。


過去の面影などまったく消え去ってそこには総貯水容量6億6,000万立方メートルという
浜名湖の2倍もの貯水量を持つ巨大な湖が広がっていた。
この日のここ揖斐川町は最高気温が36℃で周囲の風景も霞が掛ったようにぼやけていた。
1987年(昭和62年)4月1日、徳山村は正式に隣村である藤橋村に吸収される形で合併したが
その後藤橋村も平成の大合併によって久瀬村・坂内村等とともに揖斐川町に合併すという
複雑な過程をたどっている。



ダムの堤体には立派な長い遊歩道が設けられている。
ここから北西に徳山湖が長く大きく広がっている。
正面に小さく見えるのが徳之山八徳橋。

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遊歩道から南面は堤体から急激に落ち込んでこのダムの堤体の高さを実感できる。
遥か南の山々を越えてこの徳山ダムを訪れたが山深さがよく分かる。

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このダムゲートの水深表示からすると満水時は40m30cmということだろうか。

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R417のトンネルを通って山手集落の水没地点へ行ってきた。
大きな黒の御影石に当時の集落家並図が彫られていた。

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往路を引返して徳山会館に着いた頃には部分的に青空も現れて美しい湖面を見られた。
今渡ってきた徳之山八徳橋もこの会館からは近くに見ることが出来る。
増山たづ子さんのピッカリコニカを持った笑顔が印象的だった。

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by sansenkiso | 2008-07-20 06:35 | 風景・自然


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