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風を友にして

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2011年 04月 24日

  敷原のムラサキツツジ


  例年この時期になると話題になるのが、垂井町敷原のムラサキツツジだ。
  17日の新聞に写真とともに紹介されていたので昨日朝一番に現地へ走った。
  新聞には20日頃までは楽しめるとあったが、すでに終わりを迎えようとしていた。
  自生で群生するムラサキツツジは大変珍しいと言われている。

  敷原は岐阜県不破郡垂井町の山に迫る小さな集落である。
  91歳の高齢を迎えた農業を営むOさんの裏山に180株ほどが自生して群生している。
  50年ほど前から山頂までの山道を整備したりして手入れを欠かさず、
  15年ほど前から一般の人に開放して楽しませてもらっている。

  頑丈な鉄材で入口の扉が造られている。
  この辺りは猪や鹿が頻繁に出没するのでここから山頂までは
  長い年月を掛けて丈夫な鉄製のフェンスで囲ってある。
  急な山道を歩くのに有難い手作りの杖が用意されているのが嬉しかった。

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  頂上付近の山道には散った花弁で美しい紫色に染まっていた。
  新聞記事とは違っていて、すでに大半の花は盛りを終わって散りはじめていた。

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  遥か下の方を新幹線が走って行く姿が。
  垂井町の街並みの向こうには南宮山と養老の山々が望まれた。

  つつじを見せてもらった後でまったくの偶然でOさんの奥さんに会った。
  洗濯物を乾しているご婦人に挨拶したらその方が奥さんだったのだ。
  86歳の高齢であるがとてもお元気そうなので暫く立ち話をさせてもらった。
  ご主人のOさんは数日前に山道で転倒して、その後も腕に痛みがあるので
  検査をしたところ手首が骨折していることが分かって、通院中でお留守であった。
  今年の開花のことや新聞社の取材のことを話してくださった。
  電話で取材の申し込みがあったが、その頃は新聞社も県会の地方選挙で忙しく先方の都合で
  選挙が一段落したらということで、取材に来た頃にはすでに花は満開を過ぎていたそうだ。
  新聞社の人は無理やり高齢のOさんを山頂まで連れて行って
  そこで花を背景に新聞に掲載する写真撮影をしたとのこと。
  記事を見て訪れた人は20日頃までは見頃だと信じていたのに、失望して帰ったに違いない。
  立ち話をしている間にも10人ほどの人達が山道を上って行った。

by sansenkiso | 2011-04-24 05:41 | 植物・花


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